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抱卵〜産卵



この項目に関して、正確な研究に基づいている情報ではなく
あくまでも管理人の個人的な判断によるものであることをご了承ください。


●テグリ繁殖のために我々はなにができるのか?●


水槽内繁殖を成功させてテグリの乱獲を防ぎましょう!


テグリFANは、海水魚のブリーダーを応援しています。





「海水魚の繁殖は難しい」
「仔魚が小さいから、不可能に近い」
そんな常識にとらわれていませんか。


昔から、挑戦することで人類は結果を生み出してきたのです。
一見不可能に思われることでも、それに対処する方法を見出し
適切なシステムさえ作れれば、自然界で日常的に起きていることが
不可能なはずがありません。

と息巻いてみましたが、やはり難しいことに変わりありません。

だってだって、自然界だって何千分の1しか生き残ってないじゃん!
とか言いたくなりますが。
家庭でできる最大限の努力で、不可能を乗り越えましょう〜。

実際ニシキテグリの繁殖に成功した例は多々ありますし、これに成功すれば
同じシステムで卵生海水魚の繁殖が可能になるってことですよ。(いや、そうとは限りませんが)



食用魚の養殖は実際行われていますし、そっち方面の知識を応用すれば
不可能ではない!と思います。自信はないですが。


うちでは十数回挑戦しましたが、孵化仔魚の最長生存記録は6日でした。
孵化仔魚飼育に関してはその程度の知識と経験しかありません。

しかも産卵可能なメスは、飛び出し事故で☆に。
ホントに、飛び出しには気をつけましょう!


↓仔魚飼育に関してはこちらへ↓
仔魚飼育





●抱卵●


「テグリと暮らす」でも書きましたが、繁殖を狙うなら「小型のメス1匹飼い」
抱卵を待ちましょう。


個体によって大きく差があると思いますが、
水温・平均26度、痩せがなく、ストレス(追いかけられる、水質が悪い等)のない状態
であれば、成魚なら数ヶ月もすればお腹が大きく膨らんでくることがあります。

ずっと抱卵しないメスもいますので、どうしても抱卵させたいという方は
複数個の30cm水槽やセパレートでメスを複数匹単独飼いするという手もあります。

ただしその場合、セパレートは透明でないほうがいいと思います。
相手が見えると、そっちばかり気にしてストレスになります。

120cm水槽を♂/♀/♀/♂にセパレートして、抱卵したら♂との仕切りを外すという手もありますね。
奥行き60センチなら、8匹飼えるかも・・・いや、それだとなんか培養してるようで複雑な心境ですね。


抱卵を確認したら、オスの購入を考えましょう。

もしくは、オスを別水槽で餌付かせておいて、
抱卵したところで一緒にするという手もあるかと思います。







●ペアリング●


観察した感覚からすると、
テグリは、産卵のとき以外ペアで連れ添って暮らすことはそれほどないようです。

オス・メスを同じ水槽に入れておいたとき
オスがメスに対して求愛アピールをしますが、
メスの産卵準備が整っていない場合、オスが攻撃を仕掛けることがあります。

もちろんこれは、テリトリーの形成順列によるものかもしれません。
ウチの場合、メスが抱卵してからオスを入れたら
ケンカもなく一緒に行動するようになりました。


水槽内でペアっぽくなるのは、
「メスの産卵のタイミングを逃さないために、オスがメスの周りをうろついているだけ」
なんじゃないか?と思ったり。(不確定情報です)
仲良しなのはいいことなんですが。


ちなみにオスが繁殖可能になると婚姻色が出る種があります。
確認できたのはニシキテグリだけですが、顔の辺りが黄色くなるみたいです。
他のものでは、成熟した証拠に「追い星」と呼ばれるスポット(点々)が
婚姻色とともに体に現れるみたいです。

ニシキテグリのオスも、成熟したオスはエラブタに黄色のスポットが出ます。




ニシキテグリの場合、群れの中にボスが1匹、というのではなく、
コロニー(枝サンゴの群生している場所)にメスが多く集まっていて、
産卵可能なメスはそのコロニーに訪れたオスと産卵行動をするのではないでしょうか。

ダイバーが撮影した写真でも、お腹の大きなメスがオスの周りに集まって
順番待ちをしている様子が見られます。

そこで遭遇したオス同士は激しく争い、背ビレを立てて威嚇アピールをし、
相手の首に噛み付いて振り回します。

勝負に負けると、そこで順列が決まります。
コロニーにいるオスとメスの比率に関しては、調査の必要があります。


そのコロニーを水槽で再現するために、
60cm水槽なら真ん中に1つの大きなコロニー、90cmなら両端に1つずつ、
120cmなら両端と真ん中の3つのコロニーが作れるんじゃないでしょうか。





●産卵●



産卵のタイミングなんですが、
ウチでは決まって満月・新月の3日前後ころでした。
気になる方は月齢カレンダーなどで調べましょう。
ただし水槽の環境次第で変動があります。


水温26〜28度・夕方6時〜8時
水槽内だと、消灯してブルーLEDの光だけになったころ。


オスが抱卵したメスを追いかけ、背ビレを立て、産卵を促します。
しきりにオスもメスも水面近くまで泳ぎ、産卵の邪魔になるものはないか調べます。
海でも同じようにするかはわかりません。

そのうち、2匹はぐっと寄り添い、オスはメスを胸ビレで抱えるようにして上昇します。
ここでタイミングが合わないと、何度もやりなおします。

ある程度上昇すると、メスが一気に産卵し、同時にオスはそこに精子を放ちます。
水圧の変化で産卵しているんでしょうか?
ということは、大きい個体ほど上昇する距離が必要なのでしょうか。



産卵したメスはそのまま素早くテリトリーに戻り、眠ります。かなりのエネルギーを使うんでしょう。
一方、オスは他にもメスがいないかとうろつきます。
他にも抱卵したメスがいる場合、再びオスは一連の行動を繰り返します。



ちなみに、水温を高くしている限り一年中産卵するようです。
そのかわりメスは卵に栄養を使うためか、小型のままになる傾向があるようです。
産卵をやめさせたい場合、25度を下回るくらいに水温を調節することで可能です。



●採卵●




ニシキテグリの卵の場合、分離浮遊卵といって
バラバラになって波間に漂う卵を産みます。

卵の大きさは1mmほど、よくよく見ないと見つけることはできません。
産卵が終わったあと、LEDハンディライトなどで光を当てて探しましょう。
受精卵は水面に浮いているので、目の細かい網で掬いましょう。

普通の魚を掬う網だと掬ったあとの卵の採取が大変なので、
水槽枠に固定できるスドーの産卵ネット(Sサイズ)を使うと便利です。



このあとの孵化作業のために、一つ一つスポイトで吸い取り孵化容器に移します。

面倒なら、ざっくりと水面を網で掬って孵化容器に網を入れ、
ふるい落とすという方法もあるかと思います。
スポイトで採ったほうが卵数が把握でき、孵化仔魚数の管理も分かりやすいと思います。





↓孵化・仔魚飼育について↓
仔魚飼育




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